北極圏の権益争い激化

豊富な天然資源や新航路など期待されている北極圏の権益を巡り、ロシア、米国、中国のつばぜり合いが激化しています。ロシアが北極圏での軍事活動を活発化しているほか、沿岸国ではない中国も航路開発などに積極的で米国は警戒感を強めています。関係国8カ国がアイスランドで開く北極評議会閣僚級会合を前に、各国とも存在感の誇示に躍起になっています。この背景には、南極(氷の下に大陸が広がる)とは異なり、北極(大陸がなく、領海や排他的経済水域が絡み合う)は、国際的なルールが確立していないことが挙げられます。改めて「地球は丸い」です。