先端素材で競争力を維持

日本の企業が電気自動車や半導体などハイテク分野で使用する先端素材で一気攻勢に出ます。例えば、住友金属鉱山は電力消費を削減できる半導体ウェーハーに参入し、日本製紙は車載電池の電極材料を増産します。日本の半導体や家電がかつての勢い・輝きを失うなか、素材産業は世界的な競争力を保っています。米中経済摩擦が進行するなか、その両国の微妙な位置に立つ日本にとって、素材は経済安保上の重要な切り札となるだけに、この競争力をどう維持するかが重要な課題です。