投資用不動産ローン4年ぶりに増加

2018年以降の不適切融資問題を受けて減少が続いていた投資用不動産ローン(アパート融資)に底打ち感が出てきました。21年4~6月期の銀行による新規貸出額は4年ぶりに前年同期比で増加に転じています。個人の資産形成への関心が高まり、地方銀行を中心に融資を拡大する動きが広がっています。また、新型コロナウイルス下で、不動産に代わる収益源の開拓が難しくなっているという金融機関の裏事情も透けて見えてきます。両者の思惑が一致して、これから先、投資用不動産ローンの動向を注視する必要があります。