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「宇宙戦略基金」

民間の宇宙ビジネスの市場を成長させるための政府の「宇宙戦略基金」が動き出しました。スタートアップや大学に最大で費用の100%を補助するなど、研究開発への参入を促します。一企業に533億円の支援を見込む事業もあり宇宙分野の技術革新へ注力していきます。今回の公募テーマは月面での電源技術などで、これが実現できれば宇宙開発を有利に進められる技術テーマも多く盛り込まれました。一方で基金から資金を出した企業や大学の技術開発が着実に実を結ぶようにサポート体制を構築する体制も必要不可欠です。

明日27日からGWスタート

TikTok規制

欧米や日本で若者のSNS依存に対処するための規制が強化され始めました。中国ネット大手の宇節跳動(バイトダンス)の傘下が手掛ける動画共有サービス「TikTok(ティックトック)」の運営会社は24日、欧州連合(EU)の警告を受けて簡易版アプリの「ポイ活(買い物などによってポイントを貯めたり、貯めたポイントを活用したりする活動)」機能を欧州で自発的に停止することを発表しました。※ポイ活のデメリット:情報収集による時間の浪費、お金の使い過ぎなど

消滅可能性自治体が744⁉

民間有識者でつくる「人口戦略会議」が24日公表した地域の持続可能性を分析した報告書では、自治体の消滅危機が続く現状が浮き彫りになりました。若い女性の減少で消滅可能性のある市町村は東京圏以外だと46%に上りました。また東京23区など大都市では低出生率が国内の人口減少改善の足かせとなっており、地方と都市の双方が課題を抱えています。言い古されてきたことですが、女性の負担を減らせるように男性の育休取得の推進や、共働き世帯の子育てを地域で支える仕組みづくり、子育てと教育への経済負担の軽減などが強くスピード感を持って求められています。

生成AIで職務経歴書作成

パーソナルキャリアは24日、転職サイト「duda(デユーダ)」上で、登録者が生成AI(人工知能)を使って職務経歴書を作成できるサービスを開始します。経験した職種、役職、仕事内容など3つの項目を入力すると最短1分で完成します。経歴書作成にかかる手間を減らし、求人への応募率を高めます。ついにここまで来ましたか⁉というのが実感。個人的にもどの程度のレベルの経歴書ができるのか試してみたいですが・・・

4人に1人が「買い物難民」⁉

買い物難民が増加しているようです。65歳以上の高齢者のうち、約4人に1人が住居の近くに商店がなく、食糧確保に苦労していることが農林水産省の研究機関の推計でわかりました。農村部だけではなく、都市部でも課題で、政府は移動販売や宅配サービスへの補助金を出すなど対策を急いでいます。この背景には、商店の廃業、バスや電車といった公共交通機関の廃止で、買い物に苦労する人が増えていることや、自動車免許を自主返納して移動販売や宅配に頼らざるをえない高齢者がいることです。高齢化に加え、インフレで個人の実質所得も伸び悩むなか、買い物難民の増加傾向は続きそうです。この50年で買い物状況は様変わりしてしまいました。

先端技術海外移転に規制拡大

企業が先端技術を海外に持ち出す際の規制が拡大します。経済産業省は日本が優位性を持ち他国が獲得に関心を持つ分野の技術移転について、企業に同省への事前報告を義務づけます。最先端素材や装置などを念頭に軍事転用や技術流出を防止します。虚偽の報告をするなど悪質な違反には罰則も科されます。この背景には、2023年に日本企業がからむ工作機械が中国の核兵器開発を担う機関で使用されている恐れがあることがわかりました。政府は監視強化の具体策を検討してきており、新たな規制案を公表し、外為法の省令を改正します。

自治体職員退職が10年で2.2倍⁉

安定した収入で人気だった自治体職員の退職が増加しています。総務省の集計によると、教員や警察などを除く一般行政職のうち、2022年度に主に自己都合で仕事を辞めたのは1万2501人でした。13年度は5727人で約10年で2.2倍となりました。この要因としては、待遇への不満や業務量の増加が影響しているとみられます。30代までの若手が全体の3分の2を占め、住民サービス低下や組織弱体化が懸念されます。※一般行政職:政策の企画立案や窓口業務など主に事務を担い、さまざまな部署を渡り歩く。

冷凍食品の出荷額が過去最高に

日本冷凍食品協会は19日、2023年の冷凍食品の生産・消費統計を発表しました。値上げ効果で全体の出荷額は過去最高を記録しました。外食需要の回復もあり家庭用の国内生産量は9年ぶりに減り、業務用を下回りました。技術進化でますます美味しくなった冷凍食品を巡る競争がヒートアップしています。ただ、中東情勢の悪化や円安で物価の上昇圧力が長期化する兆候も出ており、この先コストアップが長期化すれば販売の回復が遅れる可能性もあります。

訪日客300万人突破

外国からの3月の訪日客数と1~3月の旅行消費額がともに過去最高を更新しました。円安の追い風を受け、体験型サービスへのコト消費が沸いた形です。一方、持続可能な観光地づくりに向けて各地でオーバーツーリズム(地元住民の生活に影響が生じる)対策の動きも出てきています。3大都市圏に偏在している外国人宿泊を地方に分散し、観光公害対策を踏まえ、持続可能な観光地域づくりを加速していくことが喫緊の課題となりそうです。

円安➡内需への影響⁉

外国為替市場で円相場が1ドル=154円台まで下落しました。他の主要通貨も対ドルで下げており、ドル独歩の様相を呈しています。この背景には、①米利下げタイミングのズレこみ、②有事のドル買い、③原油高という3つの要因が挙げられます。現状の止まらない円安が輸入コスト増と値上げにつながり、国内消費の回復が遅れかねないとの見方も浮上しています。政府の新しい防衛ラインとして、1ドル=155円が意識されるなか、市場は介入への本気度を試している格好となっています。

縦型ショートドラマ

スマートフォンで見る縦型のショートドラマの配信が日本で本格的にスタートします。スタートアップのGOKKO(東京)が中国企業と組んで58話からなるコンテンツ(1話あたり60~90秒、連続して展開する58話を合わせれば90分程度のストーリーになる)を4月に公開予定です。ショートドラマ市場は中国で年1兆円規模とされ、米国でも利用が広がっています。1話90秒ほどとお手軽で、日本でも時間の効率的な活用に敏感な若者層を中心に広がる可能性があります。

高橋礼(巨人・専修大卒)完全復活!

花粉症発症率ワースト(静岡県)

医薬品メーカー「第一三共ヘルスケア」が実施した調査によると国民病とも言われる花粉症の発症率が全国で最も高いのは静岡県でした。発症経験の有無を尋ねたところ、「発症したことがある」と答えた回答が74.0%を占めました。これは全国平均を20ポイント近く上回っています。一方で、人や自然に無害な薬剤をヘリで空からまき、花粉を持つ雄花だけを枯らすことができる研究も進んでいます(実験では9割の雄花を枯死させることに成功)すわ!国民病解消といきますか⁉

「指定管理者制度」

自治体が公共施設の管理を民間に委ねる「指定管理者制度」が広がっています。民間の知恵と工夫でサービス向上などを進める狙いがあり、全国の市町村の2022年の導入率は3分の1に達しています。2006年に制度の活用を始めた浜松市は、24年4月時点で制度の対象となる492施設のうち、258施設で導入(52.4%)しています。

高専卒採用4割増

日本経済新聞社がまとめた採用計画調査では、2025年春入社の高等専門学校(高専)卒の採用計画人数が前年実績比で42.7%増の895人でした。国立高等専門学校機構によると、22年度に本科と呼ばれる5年間の課程を卒業後に就職した人は5000人程度で求人倍率は20倍を超えています。各社は専門知識やスキルを持つエンジニアとして活躍できるとして、いち早く囲い込もうと採用活動が早まる傾向にあります。高専卒は即戦力としての大きな魅力があります。

栽培適地が不適に(地球温暖化)

日本の果物山地に地球温暖化の脅威が迫りつつあります。気候予測データに基づいて計算すると、リンゴやミカンなどの今の栽培適地のうち3~5割は2050年ごろに不適となるようです。これは果実の需給を左右し、価格に影響する可能性もあります。果樹は数十年単位で栽培します。植えて数年間は収穫ができず、投資の回収に時間がかかるケースが多いことから、長期的な視点に立って、品目の転換を含めて産地単位で対策を進めていく必要があります。

国際規格創設(介護)

世界169ヵ国で構成する国際標準化機構(ISO)は、2025年にも介護サービスの質や安全性に関する基準をつくります。経済産業省など政府は高齢者向けの食事提供や事業者の経営情報公開といった日本基準(高齢者の身体機能の維持や改善につなげる科学的介護の考え方など日本のノウハウ)の反映を目指します。国際規格に日本の提案が採用されると、国内で介護サービスを展開する事業者の海外進出がしやすくなりチャンスが広がります。

「働き手予備軍」が半減

日本の働き手が枯渇状態になっています。今は職に就かず仕事を希望する働き手の予備軍は2023年に411万人で15歳以上のうち3.7%にとどまり、割合は20年で半減しています。女性や高齢者の就業が進み、人手の確保は限界に近づいています。企業を支えてきた労働余力は先細り、非効率な事業の見直しを迫られているのが実情です。企業も戦略の転換を迫られています。日銀のマイナス金利解除に伴い、金利は上昇していくことが予想され、人手不足で採用ができず、非正規の時給引き上げが続いていけば、低採算の事業は選別し撤退を余儀なくされることになりかねません⁉

人手不足倒産が前年度比2.1倍

帝国データバンクは5日、人手不足が原因の倒産件数が2023年度(23年4月~24年3月)に前年度比2.1倍の313件に達したと発表しました。集計を開始した13年度以来過去最高件数となりました。業種別では建設が前年度比2.3倍94件、物流が1.8倍の46件、規模別では、従業員数10人未満の倒産が全体の74%を占めました。時間外労働の上限規制の始まりやデジタル化への対応遅れなどで、さらなる人手不足が懸念されます。

「再生家電」➡電子ゴミ削減へ

パナソニックは販売後すぐに不具合が見つかった家電を修理したうえで再生品として販売する事業を開始しました。価格は新品より3割ほど安く設定し1年間の保証をつけます。日立製作所や米アップルも廃棄予定の電子ゴミを削減する活動に取り組みます。投資家や消費者が環境に配慮した循環型経済を重視しており日本企業の対応が広がってきました。品質に問題がなく安価となれば大歓迎します。

リニア中央新幹線の行方⁉

静岡県の川勝平太知事が辞意を表明し、JR東海が計画を進めるリニア中央新幹線の行方に関心が高まっています。2017年に川勝知事が反対を表明して以降、同県内の工事に着手できない状態が続いてきました。難工事区間や建設コストの上昇など、JR東海にとっての課題は静岡県の未着工区間だけではありません。労務賃金や物価高騰を踏まえて検討を余儀なくされるなど、一大プロジェクト完成に向けた道のりはとても厳しく険しいと思います。

自転車ヘルメット普及がイマイチ

2023年4月に法律で着用が努力義務となった自転車用ヘルメットが普及していません。東京都や大阪府で警察が今年に入ってから公表した調査では10%を下回りました。持ち運びの煩雑さや見た目を気にして敬遠する利用者も少なくなく、どう定着させるかが課題となっています。個々の自転車の使用方法やライフスタイルに合わせ、どんな種類や値段の商品を選択すればいいのか、管理方法をどうすればいいのか、など商品開発(ヒット商品)のヒントにつながると思います。

今日から新年度がスタート

4月からの新年度を迎え、食品や雑貨、サービスの値上げが相次ぎます。物価上昇は家計に直結するものの、賃上げとの好循環が生まれれば日本の経済にはプラスに働きます。トラック運転手や医師らの残業規制が強化され、一般生活に影響が及ぶ可能性も指摘されています。とにもかくにも今日から新年度がスタートします。張り切っていきましょう!!

残業上限規制(4月1日~)

新年度に入る4月1日からトラックなどの運転手、建設業、医師、鹿児島・沖縄両県での製糖業の4業種に対し、残業時間の上限規制の適用が開始されます。働き方改革のためですが、図のように人手不足が深刻化する2024年問題への懸念が伴います。

リニア中央新幹線27年開業を断念

JR東海は29日、リニア中央新幹線の東京・品川~名古屋間について、最短で2027年としていた開業目標を断念する方針を明らかにしました。トンネル掘削による川の水量減少などを懸念する静岡県が県内区間の工事に反対しているためです。着工のメドが立たず早期開業は困難と判断した形です。開業延期により、各地で進む工事も工期の見直しを迫られる可能性があります。2017年10月、川勝平太知事が反対を表明してから6年余り。経済振興・地域再開発か、自然環境保護か、静岡県民として早期解決を願うばかりです。

衣料リサイクル(指針)

経済産業省は衣料品をリサイクルしやすい設計や再生繊維の活用といった11項目の環境配慮の指針(①植物由来の素材や再生繊維を使用②製造時の二酸化炭素(CO2)排出を抑制③ボタンやファスナー素材の統一などリサイクルしやすい設計④購入者が受けやすい修繕サービスなど)を初めてつくり、繊維、アパレル企業に対応を促します。欧州連合(EU)は、再生可能な素材を使わない製品の市場からの排除を検討中です。日本も遵守しなければ市場から締め出される可能性もあります。

「機能性表示食品」全て調査へ

紅麹原料を使用した小林製薬の「機能性表示食品(事業者の責任において科学的根拠に基づき、特定の保健の目的が期待できる旨を表示することができる制度)」を巡る健康被害問題を受け、消費者相は26日の記者会見で、機能性食品として届け出のある約7000件すべてについて一斉点検を行うことを明らかにしました。健康被害の有無や被害の情報収集体制について文書で回答を求めます。特に機能性表示食品には、食の安全・安心を担保してもらわないと消費者は何を選んでよいのか混乱します。

アドバイザリーボード廃止へ

厚生労働省は3月末で新型コロナウイルス対策を同省に助言している専門家組織「アドバイザリーボード」を廃止します。今冬に大規模な感染拡大はなく、4月にワクチン接種や治療薬の公費支援を終了することなどを踏まえ、判断しています。また、厚労省は24年4月以降に新型コロナウイルスの感染が拡大した場合は、同省の厚生科学審議会(厚労省の諮問機関)の感染症部会で対応を協議するとしています。未曽有の危機であった新型コロナは、これでやっと一区切りついた形です。

iDeCoが70歳未満に

厚生労働省はiDeCo(イデコ、個人型確定拠出年金)に掛け金を出せる期間を現状の65歳未満から70歳未満に上げます。65~69歳で働く人は2023年に52%に達しました。働きながら積み立てれば、将来の年金が増えやすくなります。働いて一定の所得がある人が老後の資産形成を続ければ退職後の暮らしが楽になります。また、掛け金の上限と受給開始年齢の上限引き上げも検討するようです。

尊富士初優勝

駿河屋新本店オープン

プラモデルやフィギュアなどを販売する駿河屋の新しい本店(静岡市葵区)が22日に完全オープンしました。1~3階のアニメグッズやプラモデル売り場に続き、4階に国内最大級のトレーディングカード(トレカ)売り場が開業しました。来年以降、商材がかぶらない形でさらに周辺に店舗を増やす予定です。運営会社は国内外から静岡の中心市街地を周遊してもらい観光地化すると意気込んでいます。浜松にも来てほしい。

預金金利が一斉引き上げへ

日銀がマイナス金利の解除を決めて翌営業日となる21日、民間銀行は一斉に普通預金の金利引き上げを発表しました。金利上昇による家計への恩恵が広がり始めました。一方、企業への融資をめぐっては指標金利の一つが2010年以来約13年半ぶりの高水準となり、先行きはわずかながらも貸出金利の上昇が見込まれます。これからは「金利ある世界」への転換による企業や家計の意識変化が注目されます。

凄い力士2人が現れた!!

大手銀行が手形・小切手サービス廃止

三井住友銀行やみずほ銀行が紙の約束手形、小切手のサービスを相次ぎ廃止します。政府は26年をメドに紙の手形・小切手の電子化を目指していますが、削減幅は26年度の全廃に向けた全国銀行協会の当初計画の7割にとどまっています。大手銀行が背中を押すことで、中小企業の業務負担を改善し生産性改善につなげる狙いがあります。電子化には支払い元、支払い先が一体となった移行が必要なる負担もありますが、労働力不足に悩む日本の中小企業にとって紙の手形の廃止は業務のデジタル化へ向けた好機となりそうです。

毎週金曜日実施中!(新居町商工会)

売りて市場(県内就活)

2025年春に卒業予定の大学生・大学院生に向けた会社説明会が1日解禁され、県内でも就職活動が本格化しています。慢性的な人手不足を受け、学生優位の売り手市場の傾向が今年も鮮明になっています。コロナ禍が落ち着き、首都圏などの大手企業が採用枠を増やす中、再び人手の取り合いが起きており、県内企業は厳しい状況となっています。企業側は待遇の充実や社員の親しみやすさをアピールし、学生の取り込みを図ります。自分が就活していたころと比べると隔世の感です。

マイナス金利が解除へ

日銀は18~19日に開く金融政策決定会合でマイナス金利政策(金融機関が日銀に預ける当座預金の一部にマイナス0.1%の金利を適用する仕組み)を解除する見通しになりました。背景には2024年の賃上げ率が昨年を大幅に上回り、2%の物価目標を持続的・安定的に達成できる環境が整ったことがあります。日銀が政策金利を引き上げるのは07年2月以来17年ぶりです。金融政策は大規模緩和から正常化に向かい「金利のある世界」に踏み出します。世界の資金の流れにも大きな影響を与えそうです。

未利用魚を活用

商品名は「ひみつの炊き込みごはん」さかなの日に合わせ3月7日に公式サイトで発売しました。内容量は2~3人前で価格は1965円。4月上旬から順次発送を始めるようです。未利用魚:サイズが規格外だったり、周辺地域で食習慣がなかったりなどの理由で市場に出回りにくい魚。熱海周辺の海域には約1500種類の魚類のうち3~4割の種類が漁獲されている。ぜひ食べてみたい一品です。

利益を内部留保から従業員に還元へ

2024年の春季労使交渉は、大手企業が歴史的な高水準の回答を出しました。日本企業はバブル崩壊後の失われた30年の間、賃金を抑制し続けてきました。人手不足などを背景に局面が変わり、利益の配分先は従業員に向けられます。構造改革や生産性向上の取り組みを続け、賃上げ力を持続できるかが成長を左右します。成長に向け人的投資を積極化できるかどうかが、企業の優勝劣敗につながります。

女子大が理工系学部新設へ

女子大が理工系学部を新設する動きを加速しています。情報や建築など働き続けやすいといわれる分野の開設が目立ちます。この背景には18歳人口の減少による定員割れへの危機感があり、新たな学生の獲得で生き残りを図るのが狙いです。今後は女性研究者の活躍につなげられるかが課題となります。熱い女子の戦いが始まっています。

2作品がアカデミー賞授賞

米映画最大の祭典である第96回アカデミー賞の授賞式が10日、米ハリウッドで開かれました。宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」が長編アニメーション賞に、視覚効果賞は「ゴジラー1.0(マイナスワン)から山崎貴監督ら4人がそれぞれ選ばれました。日本の2作品が受賞する快挙となりました。コンテンツの宝庫として日本への注目度は一層高まっています。

東日本大震災から13年

東日本大震災は11日で発生から13年となりました。岩手県、宮城県、福島県の被災3県の42市町村で、労働の中心的な担い手となる15~64歳の生産年齢人口は142万人となり、震災前から21万人減少しました。減少率は12.9%と全国を5ポイント上回っています。改めて被災された方のご冥福をお祈りいたします。これからは、故郷に帰りたい人だけではなく、移住者、定住者をどう増やすか、それには魅力ある街づくりをどうするか、は大きな課題となります。

パリでおにぎりブーム

食の都フランス・パリでおにぎり人気が沸騰し、専門店が続々オープンしています。歩きながら食べられる気軽さや健康志向、小麦を使用しないグルテンフリー需要の高まりのほか、具材を選べばベジタリアンやビーガン(完全菜食主義者)など、どんな宗教の人でも食べることができることも背景にあります。日本政府は日本米輸出拡大に期待を寄せています。はたしてこのブームは本当か⁉

郵便料金値上げへ

総務省の情報通信行政・郵政行政審議会は7日、25グラム以下の定形の封書に定める郵便料金の上限額を84円から110円に26円引き上げる案を承認しました。日本郵便は10月にも値上げを予定し、実現すれば消費増税に伴う措置を除くと1994年以来30年ぶりの改定になります。ハガキも7年ぶりの値上げとなる見込みで、63円から85円になる見通しです。今後は一層の業務のデジタル化と付加価値の高いサービスの提供が求められます。

伊藤忠がビッグモーター支援へ

伊藤忠商事と子会社で燃料商社の伊藤忠エネクスは6日、企業再生ファンドのジェイ・ウィル・パートナーズ(JWP)と中古車販売大手ビッグモーターの事業再建に向けた契約を結んだと発表しました。創業家は新会社の経営に関与せず、会社分割方式でビッグモーターの主要事業を新会社に移します。これでやっと問題の解決に一歩動き出しました。

静岡県4年連続1位(移住希望地ランキング)

全国約580の自治体と連携して地方移住に関する情報を提供する認定NPO法人ふるさと回帰支援センターは、2023年の移住希望地ランキングを発表しました。窓口を訪れた相談者の中で最も人気が高かったのは静岡県で4年連続首位でした。静岡県は東京圏へのアクセスの良さや利便性の高さが好感され、幅広い世代から人気を集めたようです。静岡県民にとって誇らしいことです!

明治「チェルシー」販売終了

明治は、キャンディー「チェルシー」の販売を3月で終了すると明らかにしました。2002年度に売上高はピークとなる約25億円に達したものの、22年度は約5億円に低迷していました。11年を最後に新製品を発売していませんでした。同社の広報担当は「市場環境や顧客ニーズの変化に伴う販売規模の低迷により収益性が悪化し、販売を終了せざるを得ない状況にあるため」と販売終了の説明をしています。「ほ~らチェルシー もひとつチェルシー♬」のCMが懐かしい!!

AIで農作物栽培支援

NECは住友商事と組んで人工知能(AI)を用いて農作物栽培を支援するサービスを世界で2024中に開始します。栽培履歴などの過去のデータと、人工衛星や農場に設置したセンサーの情報を組み合わせ、水や肥料を節約しながら収穫量を増やす栽培方法を提案します。気候変動による異常気象の多発で食料危機が懸念されるなか、テクノロジーで食料の安定生産を支援します。

建設業法などが改正

人手不足の深刻な建設業界で、労働者の長時間労働を是正するための規制が強化されます。国土交通省は労働環境の悪化を招くような短か過ぎる工事期間での受注を禁止します。違反した事業者には指導・監督を通じて改善を求めます。賃金が上がりやすい仕組みも整え、人材の確保につなげようとしています。ただ、建設業は24年4月から時間外労働の上限規制が適用されますので、1人あたりの労働時間が短くなれば、より多くの人手が必要となり人材が逼迫する危険性もあります。

出生数最少の75.8万人

厚生労働省が27日発表した2023年の出生数は75万8631人で、前年から5.1%減少しました。減少ペースは想定より速く、この傾向が続くと35年にも50万人を割り込みます。結婚適齢期の人口が急減する2030年の崖を越えると出生数の反転は困難になります。結婚を墓場にしないためにも、政府には雇用や所得の抜本的な改革が望まれます。

コンプラ違反による倒産が急増

金融庁は銀行の融資規律を点検します。粉飾決算などコンプライアンス違反で倒産する企業が増えているためで、審査に緩みがないか立ち入り検査を含め検証します。マイナス金利政策の解除により杜撰な融資が不良債権化するリスクも高まります。金融政策の転換も視野に金融システムの安定確保を目指すとしています。一連の背景には、19年末に不良債権の区分を細かく定めた金融検査マニュアルを廃止し、個別融資の妥当性をみる資産査定検査をやめました。金融機関の自主性を尊重し一定のリスクをとった融資を促すのが目的でしたが、規律が緩み、金融機関によってリスク管理に差が出ている側面もあるようです。

男性育休に目標設定義務付け

厚生労働省は従業員が100人超の企業に男性による育児休業取得率の目標値設定と公表を義務付けます。男性の育児参加は女性に偏る育児の負担を和らげ、夫婦が子どもを持つ意欲を高めるとの調査報告があります。子育てをしやすい体制づくりを企業に促します。ただ、従業員が少なく、仕事を補い合うのが難しい企業には課題が多いです。幅広な環境を整備するため、24年度からは育休で休む同僚の仕事をする社員に手当を出す中小企業への助成額を拡大するとしています。政策の奏効に期待するほかありません。

待機児童が減少

民間保育園を運営する企業が習い事サービスに注力しています。保育の受け皿の拡大や就学前の子どもの数の減少で保育園に入れない待機児童は減少しています。地域によっては保育園が入園希望者を取り合う構図も出てきています。運営各社は体操教室や英語教育などで魅力を高め、収益的に経営が成り立つ子どもの数を確保する経営戦略が不可欠です。待機児童の減少は、保護者が保育所を選ぶ時代になってきたということで、保育園の魅力向上に向けて付加的保育が必要なのかもしれません。

月開発ブーム再来

米国の宇宙企業、インチュイティブ・マシンズの開発した無人の月着陸船が、民間企業としては初めて月に着陸して地球との交信に成功しました。アポロ17号以来、半世紀ぶりの月面着陸です。月開発ブーム再来の背景には、月に氷が存在することが分かってきたからです。水があれば飲料水だけでなく建築資材や燃料の製造が可能で、月面基地の建設も視野に入ってきます。有人ロケットが月で燃料補給して火星に行ける可能性も広がります。

訪日消費回復に地域差

訪日客消費の回復で地域差が生じています。新型コロナウイルス禍前の2019年に比較して山形や和歌山、高知が大きく伸びています。中国からのインバウンドの戻りが鈍いため、中国依存度が低かった地域ほど消費の伸びが大きいようです。各県はクルーズ船誘致や中国以外へのPRを通じて訪日外国人の多様化を目指しています。23年の日本のGDP成長率は実質1.9%ですが、うち3分の1程度がインバウンドによる押し上げ効果です。インバウンド消費は、少なからず日本経済を支えています。

異業種がタッグで物流改革

ファミマとコカBJTはトラック物流で提携します。コカBJTが自社商品を運ぶトラックを使い、ファミマの各商品を店舗に届けます。運転手の長時間労働を是正する4月の規制を前に、業種を超えた物流連携が広がってきました。人口が減少するなかで輸送力を確保するにはデジタル化による抜本的な省人化が必要になります。政府が昨年発表した「物流革新に向けた政策パッケージ」では、自動運転トラックの実用化やダブル連結トラック(1台で通常の大型トラック2台分の輸送が可能)の導入推進などを盛り込んでいます。

「70歳以降も働く」が過去最多に

日本経済新聞社が2023年10~11月に世論調査をした結果、働き方・社会保障に関する質問で何歳まで働くつもりか尋ねたところ、70歳以上の回答が39%で、18年の調査開始以来最高でした。何歳まで働くつもりかの平均値は18年(66.6歳)から1.8歳上がって68.4歳でした。健康で働く意思さえあれば何歳になっても働けます。「生涯現役」を目指してこれからも頑張ります。

企業情報登記が一括変更へ

デジタル庁は企業が商号や住所を変える際に商業登記を書き換えるだけで税や営業許可といった各省庁が持つ登録内容を一括で変更できるようにします。年間で少なくとも500万件超の手続きが省略化される見通しです。企業にとっても事務負担が軽減し、より生産性が高い業務に人員を振り向けられるメリットがあります。各省庁がバラバラに扱う公的情報を管理するデータベースを整備します。また、商業登記のほか、不動産登記や住所表記などもそれぞれ一括のシステム構築を想定します。3月にも関連法の改正案をまとめて今国会に提出するとしています。

日本のGDP世界4位に転落

日本の国内総生産(GDP)が半世紀ぶりにドイツに抜かれ世界4位に転落しました。円安の影響が大きいとはいえ、バブル経済崩壊以降、力強い成長を実現できなかった結果で、今後も順位を下げ続けるとの予測もあります。足元は物価高で消費が弱いうえ、さらに人手不足も深刻化しています。賃金が持続的に上昇するかどうかが景気浮揚に向けた焦点になります。また、成長への鍵を握るのは、脱炭素分野などの産業振興、新興企業(スタートアップ)育成による技術革新の促進など挙げられます。「失われた30年(コストカット経済)」のツケは重いです。

「中堅企業」を新設(企業の分類)

経済産業省は従業員2000人以下の企業を「中堅企業」と新たに法的に位置づけ、地域経済のけん引役として重点的な支援に乗り出します。地域に根ざした中堅企業向けの賃上げ促進税制や設備投資、M&A(合併・買収)への税優遇を設けて後押しし、国内経済の底上げにつなげます。政府は改正案を16日に閣議決定し今国会での成立を目指すとしています。

「NISAの日(2月13日)」

今日は何の日⁉2月13日は「NISA(ニーサ)」の日」です。NISAは、個人の資産形成を支援するために、平成26年(2014年)に始まった「少額投資非課税制度」です。令和6年(2024年)1月からは、抜本的拡充・恒久化がなされ、新しいNISAに変わりました。金融庁や各業界団体等では、より多くの人に投資の基礎教育を深めてもらうため、NISAの広報活動に積極的に取り組んでいます。あくまでも投資は自己責任です。NISAは元本が保証されているわけではありません。FPなどの専門家からアドバイスをもらうなど、よく考え見極めてから契約することが大切です。

スーパー特売が増加

スーパーで食品の特売が増えています。1月は主要な食品156品目のうち3割で販売数量に占める特売の割合が前年同月を上回りました。物価上昇で販売数量が減少した品目も多く消費者の節約志向が一段と強まっています。ロシアによるウクライナ侵攻を契機にした原材料価格の高騰が足元で一服し、プライベートブランド商品を中心に食品を値下げする動きも出ています。物価が上昇するなか、実質賃金が伸び悩んでおり、消費者の節約志向は今後も当分続きそうです。

中山間地新興(浜松市天竜区)

「無保証融資」が急増(地銀)

地方銀行で経営者に個人的な債務保証を求めない無保証融資が急増しています。金融庁によりますと、2023年4~9月の地銀99行の新規融資に占める無保証融資割合が、半年前(22年10月~23年3月)より14㌽高い54%となりました。一方、メガバンクなど大手9行は4㌽高い76.5%でした。23年4月の金融庁の監督指針改正をきっかけに、個人保証に依存した融資慣行が大きく変化しつつあります。今後の課題は、比較的リスクの高い先が対象となる信用保証付き融資での経営者保証(中小企業の4割が使う信用保証制度では、融資の7割で経営者保証が使われています)の取り扱いです。

浜松市が23年餃子世帯購入額日本一

総務省が6日に発表した2023年の家計調査で、浜松市は一世帯当たりの餃子の年間購入額(持ち帰り専門店、スーパーでの販売が対象)が全ての県庁所在地と政令指定都市で最多でした。3年ぶりの首位奪還です。コロナ禍が明け外食が回復するなか、家に持ち帰って食べる習慣の強い浜松市が統計上有利に働いたとの分析もあるようです。「何はなくともやっぱりギョーザ」ですよね!

「新技能実習制度」へ

政府は5日、技能実習に代わる新制度の方針案を自民党の委員会に示しました。現在は原則認めていない転職の要件を緩和します。本人の意向による転職を制限する期間を業種ごとに就労1年から2年の間で設定できるようにします。関係閣僚会議の決定を経て、今国会への関連法案の提出を目指します。「選ばれる国」への起爆剤となりますか⁉

専門学校➡大学編入

文部科学省は2026年度から専門学校の履修制度を大学と同じ単位制に移行を開始します。大学に編入しやすくし、就職後のリカレント教育やリスキリングといった学び直ししたい人の背中を押します。ITや医療福祉のような人手不足が深刻な分野で専門スキルを持つ人材を育成します。(参考)少子化の影響で全国の専門学校は減少傾向にあり、23年は2693校で、13年から118校減少しています。近年では毎年30校程度ずつ減少しています)

初の消費税納税が140万人超

消費税の税率や税額を請求書に記載するインボイス(適格請求書)制度のもと、2月から本格化する確定申告で初めて消費税を納税するのが約140万事業者に達することがわかりました。制度は適切な納税に欠かせないですが、事業者の事務負担は増えます。2月以降に本格化する事業者の納税事務が混乱すれば、制度への信頼が損なわれます。円滑な導入には、行政によるきめ細かな対応が必要不可欠となります。

マイナス金利解除へ・・

日銀がマイナス金利政策の解除を射程にとらえ始めました。1月31日に公表した1月の金融政策決定会合での主な意見からは、賃金と物価上昇の好循環の実現に自信を深め、解除の判断時期が近づいている様子がうかがえます。春季労使交渉の結果がみえる3~4月を視野に見極めは最終段階に入ってきます。異次元の緩和政策は10年超の時をこえて出口に向かいつつあるようです。

資金需要旺盛(地銀)

集めた預金の貸し出しに苦戦していた地方銀行の経営環境が変わりつつあります。預金のうち貸出金に回った比率を示す預貸率は全国地方銀行協会加盟の地銀で77.8%と3年半ぶりの高水準で、第2地銀は22年半ぶりに80%を超えました。新型コロナウイルス禍からの経済再開に伴う資金需要が地方でも活発化してきました。ただ、預貸率の上昇は銀行にとって本来プラス要因ですが、一方で貸出金を増やす余地(原資)が狭まっていることへの懸念もあります。キーポイントは預金集めで、各行では預金金利を上げる動きが拡大しています。

照ノ富士優勝(9度目)

3場所連続休場明けの横綱照ノ富士が13勝2敗で並んだ関脇琴の若との優勝決定戦を寄り切りで制し、4場所ぶり9度目の優勝を果たしました。また、決定戦で敗れた琴ノ若は、大関昇進の目安とされる直近3場所合計33勝に到達し、昇進が確実となりました。照ノ富士の優勝は、14日目の対豊昇龍戦が不戦勝となったことも一要因と思います。体力の温存ができ、千秋楽の優勝決定戦に臨む際も不安がなかったように想像します。来場所は1横綱、4大関となり、ますます白熱した戦いが始まります。

IT人員削減(米国)

米国を中心にIT(情報技術)業界の大量解雇が続いています。グーグルが1000人を減らすなど、1月の人員削減は米で1万人を超えました。新型コロナウイルス下で採用して余剰になった人員を削り、人工知能(AI)など成長分野で投資を増やすことになります。2年連続で訪れた解雇の波に従業員の不満も大きいといいます。テック株(ITテクノロジーを活用してビジネスを行っている企業)が上昇する裏で方針転換の痛みが表面化しています。いずれ日本にもそのような事態になる可能性も考えられます。

治療アプリネット広告が解禁

禁煙や高血圧治療用に国が承認した治療アプリ(医師が処方し、患者がスマートフォンにダウンロードして使用)のインターネット広告が可能になります。政府は2023年度中に規制を緩和し患者に情報提供できるようにします。治療アプリ市場は拡大が見込まれ、先行する海外勢との競争も激化します。成長分野のビジネス環境を整え、必要な患者への普及を後押しする形です。

山陽新幹線ワゴン販売縮小へ

JR西日本は25日、山陽新幹線「のぞみ」の自由席と指定席でのワゴン販売を3月15日に終了することを発表しました。翌日からは、のぞみのグリーン車のみで継続し、新型コロナウイルス禍で現在は販売を休止している「ひかり」もグリーン車だけで再開します。飲食物の持ち込みが増える一方、販売員の不足でサービスの提供が難しくなっていたことが背景としてあります。ここでも人手不足が・・・

「出向起業」

東レや日揮ホールディングスなどの大企業の人材が退職せずに出向の形で新会社を立ち上げる「出向起業」が成果を出し始めています。大きな組織では埋没してしまいそうなテーマに焦点を当て、外部の資金やノウハウを取込んで事業化する取り組みで、スタートアップ育成の新形態となりそうです。

ドライバー認知能力をAIが検知

NTTデータは自動車の高齢ドライバーの認知力を判別する1Tシステムを開発します。運転速度や加減速など走行データを人工知能(AI)で分析し、判断力や注意力など脳の認知機能の低下を調べることが可能になります。テクノロジーを活用し、シニア人材の事故発生リスクの低減を図るとしています。こうしたITシステムを活用して、ドライバーの健康維持や適切な運行管理につなげ悲惨な事故の無い世の中にしたいものです。

コンビニ売上高が過去最高

日本フランチャイズチェーン協会が22日発表した2023年のコンビニエンスストアの既存店売上高は、前年比4.1%増の11兆1864億円でした。前年実績を上回るのは3年連続で、過去最高を更新しています。新型コロナウイルス感染症の5類移行もあり、来店客が増えたことが主因です。

医療・介護費が増加

医療費や介護費の膨張に歯止めがかかっていない状況です。民間試算によりますと、2040年の国民負担額は最大で27兆円増加する見通しです。仮に現役世代の20~65歳がすべて負担すると、1人あたり年46万円の増加になります。若い世代の日々の暮らしが厳しい状態になれば、少子化がますます進みます。幅広く負担する増税や、給付の抑制を議論する必要性に迫られています。医療にできるだけ依存することなく健康を保ちたいものですが、現実はとても厳しいのが実感です。

「ゾンビ企業」が増加

本業の利益で借入金の利払いをまかなえない「ゾンビ企業」(本業の利益や配当金で借入金の支払利息をまかなえず、金融機関によるリスケ・融資条件の変更や、政府による資金繰り支援などで延命している企業を指します)が増加しています。2022年度は前年度比3割増の約25万社で11年ぶりの高水準でした。新型コロナウイルス禍に伴う政府支援で生き延びたものの、過大な債務を抱えて実質破綻状態に陥る企業が増えています。事業譲渡など新陳代謝を促す再生支援が急務となっています。ゾンビは映画の世界だけで十分です。

プラモの平均販売価格が上昇

プラモデルの平均販売価格が1割程度上がっているようです。原材料高が原因ですが、堅調な販売にも支えられています。新型コロナウイルス禍の巣ごもりを機にモノ作りの楽しみが見直されたことも影響しています。半世紀以上の歴史が培った品揃えの厚みで、大人市場が広がり、ファンの多世代化が進んでいるようです。小学生のころのプラモデル作りにハマったころが懐かしく思い出されます。

「浜松パワーフード推しの一皿総選挙」

浜松を美食の街にすることを目指し、浜松をアピールする料理を決める「浜松パワーフード推しの一皿総選挙」が17日から始まります。投票期間は2月12日までとなっています。浜松市内の飲食店43店舗から77作品が参加します。投票は対話アプリ「LINE」で受け付けています。グランプリに輝いた作品には賞金30万円が贈られます。はたして栄冠を手にするのはどんな店の作品か⁉

小規模企業倒産が36%増

2023年の小規模企業の倒産件数は8292件と前年比36%増え、倒産全体の9割超を占めました。新型コロナウイルス禍の政府の資金繰り支援で生き残ってきましたが、物価高や人手不足で経営が維持できなくなったケースが目立っています。デジタル化の遅れ(キャッシュレス決済対応など)も足を引っ張っています。政府は支援の柱を資金繰りから事業再生に移す方針のようです。金融庁は金融機関向けの監督指針を24春に改正し、「資金繰り支援のとどまらない経営改善支援や事業再生支援等」について、先延ばしすることなく実施する必要があるとしています。抜本的な経営改革が金融機関と企業に求められます。

生成AIで顧客対応時間半減へ

顧客の問い合わせに対応するコールセンター業界で、生成AI(人工知能)の導入が急速に進んでいます。大手13社中12社がオペレーターの支援や通話内容の要約などに活用し、平均5割の業務時間削減効果を見込んでいます。人手不足の解消につなげ、データ分析など付加価値の高い事業領域へのシフトを狙っているようです。コールセンターのような知識・労働集約型の業務は生成AIの活用が有効な分野の一つだと思われます。今後は省人化に加えて、利用者に応じて自動的に対応を変えるなどサービスの高度化も加速していきそうです。

大相撲初場所(2024.1.14)

大相撲初場所初日は14日に東京・両国国技館で始まります。横綱照ノ富士は腰痛などによる3場所連続休場から再起を期します。先場所優勝の大関霧島は横綱昇進、関脇琴の若は大関昇進に挑戦します。優勝争いは霧島を中心に混戦(混沌)が予想され、見どころがいっぱいです。静岡出身の熱海富士の活躍にも大注目です。

「対日経済審査」(OECD)

経済協力開発機構(OECD)は11日、2年に1度の対日経済審査の報告書を公表しました。人口が減少する日本で働き手を確保するための改革案を提言しています。定年の廃止、就労控えを招く税制の見直しで、高齢者や女性の雇用を促すように訴えています。働き手の減少は、日本の経済力の衰退に直結し、社会保障の維持もいっそう厳しくなります。政府や企業は、提言を真摯に受け止め成長維持に向け、現実を直視した対応が求められています。

日経平均3万4000円超えに

10日の東京株式市場で日経平均株価は3日連続伸し、前日比678円高の3万4441円とバブル経済崩壊後の高値を連日更新しました。終値として1990年2月28日(3万4591円)以来、33年11ヶ月ぶりの高値水準となりました。前日9日にバブル後高値を約半年ぶりに更新したことにより上昇に勢い、はずみがつき、海外勢を中心に追随買いが入ったことが要因です。一方、はたして、これが本物の力なのか、いつまでこの状況が続いてくれるのか、心の片隅で超不安な気持ちがよぎります。

「カードローン」に注力

大手銀行や地方銀行が消費者向けのカードローンに注力し始めました。借入れから返済までをスマートフォンで完結できるアプリを導入する銀行が目立っています。新型コロナウイルス禍で減少が続いていた銀行全体のカードローン残高も増加に転じました。ただ、金融機関にとって復活する個人消費は追い風となりますが、借り過ぎを招かないような慎重な審査姿勢も求められています。

国内バイオ燃料量産化へ

住友商事は国内でバイオディーゼル燃料の量産化を開始します。2025年をメドに東京大学などと連携して実証ブランドを稼働させ、27年に間伐材やサトウキビの残さを使用して量産を始めます。将来的には最大約100万トンまで増やし、売上高約400億円を目指すとしています。バイオ燃料は量産化が難しかったのですが、ディーゼル燃料でも脱炭素に向けた動きが本格化してきました。

「整骨院」の名称に規制

街中でよく見かける柔道整復師の施術所として広く使用されている整骨院の名称(看板)ですが、今後は禁止される方向となりました。もともと法的には使用できない名称で、利用者が適切に選べるように厚生労働省が広告ガイドラインを作って改めて規制します。この背景には、施術所の増加で競争が激化し、一部に誇大な広告で利用者を集める実態があります。確かに施術所の多さを肌で感じています。

10年で2.2倍に(職探しシニア層)

仕事を探す65歳以上のシニア層が急増しています。ハローワークで職を探す有効求職者は25万人と10年間でなんと2.2倍になりました。この背景には長い老後を過ごすために、仕方なく働かざるを得ない面もあります。この先、人口減で働き手の不足がますます懸念されます。働く意欲のあるシニア人材の活用が産業全体で進めば、供給制約の緩和や潜在成長率の押し上げにつながる効果が期待できます。シニアはまだまだ頑張れます!!

「災い転じて福となす」

2024新春

皆さまのご多幸とご商売繁盛を心から祈念いたします。本年も昨年同様何卒よろしくお願いいたします。

「大晦日」

この1年間、いろいろな出会いにひたすら感謝です。すべてのことに心から「ありがとうございました」の一言に尽きます。

中国の自動車輸出初の首位に

中国の自動車輸出台数が2023年、日本を抜き初の世界首位になる見通しとなりました。ロシアやメキシコに販売網を拡大したことに加えて、電気自動車(EV)が全体を牽引した形です。世界の市場で中国勢の影響力が一層強まるなか、自国への流入を警戒する欧州などが中国製EVの購入補助金を減らし始めています。自国産業保護のため、同様の動きが広がる可能性もあります。「自動車大国日本」が遠い昔の話になっています。

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企業倒産件数3割強増加

2023年の全国の企業倒産件数は約8500件と前年比3割強増加し、8年ぶりの高い水準になりそうです。新型コロナウイルス禍での金融支援が急拡大した反動が出ています。倒産がコロナ前の状態に近づくなか、焦点は企業の資金繰り支援から新陳代謝を促進する事業再生や生産性向上策に移行します。安易な返済猶予や借り換えの繰り返しでは事業再生が困難になる危険性を孕んでいます。金融機関の事業再生への対応も待ったなしとなりそうです。

中小企業へ経営改善計画策定支援

中小企業庁は、中小企業が民間の金融機関に経営改善計画の策定支援を依頼する際にかかる費用の補助を開始します。2024年2月から始め、15万円を上限に費用の3分の2を補助します。実質無利子・無担保融資(ゼロゼロ融資)の返済が本格化するなか、早めの経営改善を促し、企業の業績回復を後押ししたい考えです。1年間の時限措置となります。補助を受けるには、金融機関による3年間の伴走支援を受けることや、ゼロゼロ融資の債務残高が2000万円以下であることが条件です。

「年収の壁」問題

政府は10月に年収が一定額を超えると手取りが減少する「年収の壁」の対策を開始しました。年収の壁を意識して働く女性のうち4割弱が政府の対策があっても働く時間を増やさないと答え、年収を増やすという回答は3割にとどまりました(日本経済新聞社の調査)。企業への助成金などで対応した今回の策は分かりづらく、働き手のハートをつかみ切れていません。背景には、時間や体力の制約などパート女性が抱える悩みや事情もあるようです。

起業手続き(株式会社設立)簡素化へ

スタートアップの育成に向けて株式会社の設立手続きが簡素化されます。政府は公証人が設立者の意思などを確認する際、対面確認を不要とする方向です。意思確認できる動画などで代替する案があります。登記を含めて2週間程度かかる手続きを3日ほどに短縮します。こうした動きの背景には、起業の障壁を低くし、スタートアップの増加につなげる狙いがあります。