「浜松バレー」構想

米国のシリコンバレーの浜松版ともいえる「浜松バレー」構想の実現に向け、浜松市がベンチャー企業(以下VB)の育成や誘致、コミュニティーづくりに注力しています。

9月にザザシティ浜松中央館4階に、市内への進出を考えるVBやVBとの連携を目指す域内企業向けに市が整備した「はままつトライアルオフィス」の内覧会がありました。

室内は30人ほどまで利用できる共用オフィスとなっており、浜松への進出を考えている企業がお試しで3ヶ月間無料で利用できます。

市がここまで力を入れる背景には、2007年以降、市内では開業率が廃業率を下回る傾向が続いており、浜松のベンチャー精神の衰退への危惧があるからです。

課題としては、VBがあえて創業や事業拡大の拠点として浜松を選択する理由づけです。浜松には、輸送機器や楽器、光産業など独自の技術力を有した中小企業も少なくないので、それらとの連携が進めば他の地域との差別化になる可能性が高まります。