高卒就活「1人1社」見直しへ

高校生の就職活動で「応募は1人1社のみ」とする長年のルールの見直しが動き出しています。人手不足の深刻さが増し、企業からより自由に採用を進めたいという要望が出ているためです。売り手市場の波が大学卒から高卒まで広がるなか、文部科学省と厚生労働省は検討会議で20年春をめどに慎重に意見をまとめる予定です。これは、就職後3年以内の離職率は高卒で40%程度と大卒の30%前後を上回り、高校生の希望と企業の求める人材のミスマッチは背景にあります。若手の人材を適材適所で活用する仕組みを巡り模索が続きます。