「マイナス金利」が5年目に

日本銀行がマイナス金利政策を実行して2月16日で丸4年経過しました。物価上昇率「2%目標」の達成には程遠い一方、強力な金融緩和の長期化で金融機関の収益悪化が加速するとともに、その副作用も強まっています。日銀の統計によりますと、国内銀の融資全体に占める貸出利率1%未満の割合(残高ベース)は、4年前の約5割から足元では7割に迫り、地域銀行の純利益は同期間で約3割減少しました。「中国発の新型肺炎の影響が長引けば日銀も政策対応する」(債券アナリスト)など海外発のリスクもくすぶるなか、マイナス金利5年目を迎えました。