原油供給過剰が最大に

世界の原油市場が過去30年超で最大の供給過剰に陥りそうです。今後サウジアラビアなどの産油国が増産する見通しです。一方、需要は新型コロナウイルスの感染拡大で世界的に冷え込みます。4~6月は世界需要の約5%分の余剰が発生しそうで原油価格は低迷が長引きそうです。原油安はガソリン価格や電気代の下落を通じて家計や製造業のコスト減につながりますが、新型コロナの影響で外出制限や工場の稼働停止が広がっており、エネルギー費用の低下の恩恵も少ないと思われます。