円高基調

外国為替市場ではドル安の裏側で円高基調が定着しています。新型コロナウイルスの感染拡大が止まらず米連邦準備理事会(FRB)の金融緩和路線が続くため、日米金利差が広がらないとの見方が背景にあるようです。コロナ禍で日本の投資家や企業の海外投資が縮小し、円高抑止力が弱まっている側面もあります。輸出企業の収益悪化を招く円高は日本経済にとって、回復の妨げになる可能性があります。