「売らないテナント」化へ

丸井グループは2026年3月期までに売り場面積の約3割を「売らないテナント」に転換します。通販など話題のネット企業を誘致し、商品やサービスを体験してもらう場にします。コロナ禍で消費のネットへのシフトが加速しています。大型商業施設がライバルのネット勢と共存する先駆けとなりそうです。この背景には、リアル店舗で商品を確認し安いネット通販で買う「ショールーミング」も商業施設にとって打撃で、ネット通販側もサイトの乱立で認知度をどう高めるかが課題となっていたことにあります。「昨日の敵は今日の友」です。