中間財輸入依存度が高い日本

2021年の日本経済は世界的なサプライチェーン(供給網)の混乱を受け、自動車生産の下振れを通じ個人消費や輸出の回復が鈍化しました。部品などの中間財をどれだけ輸入に頼っているかについては、日米欧で比較すると2000年以降、日本の上昇が際立っています。海外の影響がより受けやすくなる構図が強まってきています。世界的な保護貿易の台頭も踏まえると、調達先の分散や国内生産回帰も含めて、安定的に物資を調達するための検討を進める必要に迫られています。