金融機関が日銀に預ける当座預金のうち、マイナス金利が適用される残高が増えています。日銀の国債購入が膨らみ、直近の適用残高は初めて40兆円を超えました。新型コロナウイルス禍に対応した資金繰り支援の影響もあり(企業への資金繰り支援のためにコロナオぺを使って資金調達すると、利用額の2倍がゼロ金利の枠に加算され、地銀などはマイナス金利の資金を調達してゼロ金利残高に計上して利鞘を稼いできた)、溢れたマネーがその行き場を失っている状態です。ただ問題なのは、個人や企業への貸し出しができないゆうちょ銀行などの負担が長期化すれば、預貯金者へのコスト転嫁が進む可能性があることです。