高齢者の認知機能が低下

新型コロナウイルス対策の長期化で、高齢者施設に入所する人の認知や身体機能の悪化が鮮明になっています。広島大学などの研究グループが6月にまとめた調査結果によると、入所者の認知機能の低下がみられたと回答した施設は8割に上り、前回調査(20年)を上回りました。面会や行動制限が背景にあるとみられています。施設側は感染予防をしながら交流や機能訓練などの機会を増やすこと、国や自治体は、よりきめ細かく必要な対策を施設側に提示し、行動制限を緩和しやすい環境づくりを進めることが課題といえます。