業績上方修正へ

急速な円安を受け、企業が2023年3月期の純利益見通しを上方修正する動きが広がっています。5日時点で50社を超えた上方修正額は9586億円と4~6月決算としては08年の金融危機後で2番目に多くなっています。ただし、外貨の円換算を中心とした利益押し上げに留まり、本業の伸びを伴った上方修正は少ないのです。為替相場次第では利益が大きく目減りする可能性もあります。企業が円安に依存せず成長軌道を取り戻せるかが今後の大きな課題となります。