「食品値上げ」の未達が3割

食品の値上げがメーカーの思うように進んでいないことがわかってきました。POS(販売時点情報管理)データで主要16品目の7月時点の店頭価格を調べた結果、3割にあたる5品目が値上げ表明幅の下限にも届いていませんでした。賃上げの鈍さから家計の購買力が上がらず、値上げの受入れに時間を要しています。ウクライナ危機による原料高や燃料高は続いており、適正に価格転嫁できなければ成長のための商品開発や賃上げの余力が低下します。このままコスト高が長引けば、生き残りに向けた再編が進む可能性があります。