回転すし大手に原材料高騰が直撃しています。くら寿司は6日、2022年10月期の連結営業損益が9億200万円の赤字(前期は26億円の赤字)になると発表しました。従来予想していた28億円の黒字から一転して赤字となる見込みです。防御策として、仕入れコストや燃料費が高騰するなかで、高単価メニューにシフトしましたが、客足が遠のいています。持ち帰り需要を取り込み、新型コロナウイルス下の勝ち組業態とされた回転すしが転機を迎えています。コロナ感染者数の減少やインバウンドの復活などで客足の回復も期待されますが、割高感のイメージを払拭して客数を伸ばし、コスト負担増をどれだけ吸収していけるかが今後の大きな課題です。