海外事業へシフト(食品会社)

日本の食品メーカーで海外事業が収益を牽引する構図が強まっています。主要食品メーカーで国内外の営業利益の見通しを公表する12社を集計した結果、2023年3月期の営業利益は国内が前期より平均6%減少する一方、海外が同36%増加する見通しです。背景として、所得が伸び悩む日本に比べ、賃上げが進む欧米は値上げを進めやすいことが挙げられます。原材料高を吸収して利益を押し上げ、円安傾向が続くなか、海外が成長エンジンとなっています。