水産養殖用の飼料で、現在主流の魚粉を使用しない代替材料の活用が広がってきました。DICは自社で生産する藻の一種「スピルリナ」の残さ(残りかす)の活用を検討し始めました。また、スタートアップなどが手掛ける虫を使用した飼料も登場しています。魚粉価格は需要拡大や漁獲量減少の影響で高騰しています。環境や人権に配慮した水産物の需要も高まるなか、代替飼料が注目を帯びています。一方、代替飼料を増やすと養殖魚のDHA摂取量が減り成長が遅れることや、魚のくいつきが悪くなるという問題もあります。更なる技術開発が求められます。