雇用保険料引き上げ

厚生労働省の労働政策審議会の部会は19日、雇用保険料率の引き上げを了承しました。2023年4月から0.2%上げ、労使が負担する保険料率は賃金の1.35%から1.55%に上がります。新型コロナウイルス禍の雇用下支え策は長期化し、財源枯渇を招きました。短期集中で対策を講じた欧米各国と異なり、出口を示せないまま支出が膨らみ、副作用を生む構図は原油高対策など他の危機対応と重複します。出口の見えない施策は、後々大きなツケ(代償)となってまた苦しむ結果を招くことになります。