「コロナ貯蓄」増加

新型コロナウイルス禍で積み上がった家計の「コロナ貯蓄」が日本では減らずに増え続けています。民間試算によりますと、2022年9月末で62兆円に達し、国内総生産(GDP)の10%を超える水準にまで膨らみました。背景には、将来不安などで個人消費にお金を回せないという心理が働いていることです。ピーク比6割減となった米国との違いは歴然です。この状態を打開していくには、賃金が持続的に上昇し、安心してお金を消費に回せるような状況を作り上げるとともに、財政政策や社会保障改革を行うことが不可欠になります。