100年前、関東大震災で瓦礫の山と化した東京。復興の途上、新しい生活や風俗を得意のスケッチで記録し続けた学者がいました。「考現学」の生みの親、今和次郎(こんわじろう)です。過去を調べるのが考古学なら、考現学は目の前の出来事が相手です。カフェ店員の服装、街ゆく人の髪型・・・。膨大な記録の数々は、人々の暮らしや復興の力強さを描き出します。路上を見つめ続けた今和次郎の視線は、形を変えながら生き続けています(2023.2.26付日本経済新聞朝刊より)「考現学」の存在、恥ずかしながら初めて知りました。実に興味深いです。