地方銀行で新入行員の初任給を引き上げる動きが広がっています。日本経済新聞社の集計によりますと、少なくとも全地銀の約4分の1となる20超の地銀が初任給の増額を決めたことがわかりました。かつて地銀は安定した就職先として人気がありましたが、最近は構造不況業種として敬遠されることも少なくありません。初任給の引き上げで優秀な人材の獲得につなげるのが狙いです。賃金以外にも働きがい、タイパ(かけた時間に対する効率)、抜擢人事、希望部署への異動なども重要です。本質的なところでは、地銀の存在意義や成長性を社員が感じられるようにビジョンを示していくことが課題となります。