ブランド米が下落傾向に

家庭向けとして店頭に並ぶブランド米のコメ卸間取引が下落しています。代表品種の新潟産コシヒカリを中心に、3月下旬に比較して1~11%安くなっています。あらゆるモノやサービスの値上がりで消費者の節約意識は根強く、高価格帯のコメの売れ行きが鈍っています。一方で割安な業務用途に使う銘柄は外食需要の復調などで値上がりし、家庭用ブランド米との価格差が縮んでいます。この物価高でブランド戦略が通用しにくくなっています。コメの産地にとっては、高いブランド米を作る妙味は徐々に薄れつつあるように思います。