4割が最終減益・赤字(上場地銀)

上場地銀75行・グループの2023年3月期決算が15日出揃いました。4割に当たる29行が最終減益・赤字となりました。中小企業向け貸出などは堅調でしたが、米国の金利上昇(債券価格の下落)で膨らんだ債券の含み損の処理を迫られたことが要因です。また、24年3月期は半数超が最終減益になる見通しです。含み損の処理は一巡するものの、実質無利子・無担保融資(ゼロゼロ融資)の本格返済や原料高による企業業績の悪化で与信費用の増加を見込む地銀が多いためです。