訪問介護の現場でも老々介護の現実

ヘルパーが高齢者宅を訪れる訪問介護の事業環境が厳しい状況です。利用者が10年で2割増えたのに対し、訪問員の38%は60歳以上、7人に1人は70歳以上です。仕事の過酷さから若い職員が集まらずベテラン職員に依存しています。厚生労働省は24年にも施設職員を訪問で活用できるようにし、人手不足に対応します。団塊の世代が後期高齢者に入り、介護保険の給付は一層増加する見込みです。職員の待遇を改善して担い手を確保し、効率の良い介護サービスに変えていかなければ制度の持続性が損なわれます。