信金預金の伸び率が鈍化

信用金庫の預金の伸びが鈍化しています。2023年9月の信用金庫の預金増加率は前年同月比0.3%と前月から横ばいとなり、20年ぶりに低水準となりました。マイナスも視野に入ってきました。高齢化と無利子・無担保融資(ゼロゼロ融資)の返済という2つの強い逆風が吹くなか、信金は若年層の開拓を急いでいますが、預金金利が復活するなかで、都銀や地銀との競争が一段と激しさを増してきそうです。歩留まりの高い個人預金をどれだけ獲得できるかが地域経済に根を張る信金経営の安定性を左右します。