今や中国を追い抜き人口で世界最大となったインド。商用車を含む新車販売は2022年度に485万台を記録し、日本の販売台数を抜いて世界第3位となりました。スズキがインドでの電気自動車(EV)生産に着手するのも、将来の成長を見据えたものです。一方、日本のEV市場は小さく、23年4~9月の乗用車販売に占めるEV比率は2.3%にとどまっています。新車販売台数も年500万台を大きく割り込み、自動車メーカーを支える豊かな国内市場ではありません。EV産業を自国に根づかせる各国の誘致競争が激化していくなか、ますますインドの存在感が高まっています。