介護就労者が初めて減少へ

介護業界から人材が流出しています。厚生労働省の分析(入職超過率)によりますと、2022年は離職した人が新たに働き始めた人を上回り、就労者が前年より1.6%減少しました。飲食、小売、製造業などで賃上げが広がり、より良い待遇を求めて転職する人が増えました。介護業界は、介護保険制度でサービス価格は公定価格となっており、物価が上がっても価格に転嫁できず、過去にない厳しい経営環境にあります。介護を必要とする高齢者は増えており(2040年度に約280万人が必要で2019年度と比較して約69万人の不足)、処遇の改善による介護士の確保が急務です。