2023年の小規模企業の倒産件数は8292件と前年比36%増え、倒産全体の9割超を占めました。新型コロナウイルス禍の政府の資金繰り支援で生き残ってきましたが、物価高や人手不足で経営が維持できなくなったケースが目立っています。デジタル化の遅れ(キャッシュレス決済対応など)も足を引っ張っています。政府は支援の柱を資金繰りから事業再生に移す方針のようです。金融庁は金融機関向けの監督指針を24春に改正し、「資金繰り支援のとどまらない経営改善支援や事業再生支援等」について、先延ばしすることなく実施する必要があるとしています。抜本的な経営改革が金融機関と企業に求められます。