転入超過(東京)7万9285人

総務省が31日発表した2024年の人口移動報告によると、47都道府県のうち、転入者数が転出者数を上回る転入超過は東京が7万9285人で最多でした。前年から1万1千人増え、新型コロナウイルス禍で一時は緩和された東京一極集中が再び進行し、感染拡大前の水準にほぼ戻りました。40都道府県は転出超過で就職や進学で若者らが流出しています。東京一極集中は、首都圏直下地震などの災害リスクを考えると、国全体の脆弱性にもつながる大きな問題です。若者が働きたいと思える地方企業の育成、企業の本社機能移転など、政府には動機づけとなる税制優遇策が求められています。