国内の金(ゴールド)価格が29日、初めて1㌘2万円を突破しました。金はこれまで値上がり局面で売りが出やすかったとされています。最高値更新後も購入の勢いは衰えていません。世界的な株高の一方で、第2次トランプ米政権以降のドル不信や地政学リスクの高まりは収束が見通せません。国内でも円の下落や人手不足などを起点とする物価高が続きます。資産を守るため相対的に安全とされる金に投資人気が集まるようです。
2022年度以降のインフレ局面で日本の実質賃金の累計の落ち込みがリーマン・ショック時に近い下げ幅となっています。24、25年と続いた5%を超える歴史的な賃上げでも物価の伸びには追いつかず、会社員らの給料は目減りしています。経済界は来週の労使交渉で、複数年を見据えた継続的な賃上げを目標に掲げる方針のようです。賃上げとともに消費税減税、所得税減税、物価高対策など効果的な施策の導入が待たれます。
石破茂首相の退陣表明に伴う自民党総裁選が22日午前に告示され、5人が立候補を届け出ました。衆参両院で少数与党となるなか、多数派形成に向けた政権枠組みのあり方や当面の物価高対策、党の再建を主な争点に競い合うことになります。混戦が予想され、国会議員295票と同数の党員・党友による地方票をどれだけ獲得できるかが鍵を握ります。決選投票になる可能性もあります。新総裁は10月4日に選出されます。
国内銀行で定期預金の大口化が一段と鮮明になっています。日本銀行の統計によると、預入額が1万円以上(大口)の定期預金残高は直近(6月末)で134兆円に達し、前年同月比約15兆円(12%)増加しています。日銀のマイナス金利政策解除前(2024年2月)に比べると、30兆円近く膨らんだ形です。この背景には、法人預金の獲得競争激化に加え、高齢者層の終活などを起点とした「預金一本化」も残高押し上げに働いているようです。
人を笑わせ、考えさせるユニークな研究に贈る今年のイグ・ノーベル賞が18日発表され、生物学賞に農業・食品産業技術総合研究機構のチームが選ばれました。黒毛和牛の体をシマウマのようにしま模様にすると、血を吸うサシバエなどの虫が寄りつきにくくなるという研究です。殺虫剤に頼らない害虫対策につながる可能性があります。これで日本人の受賞は19年連続となります。
本日は、全国信用金庫協会主催の2025年度「第2回次長講座」で講義するため東京に出張しています。東京への出張はいつ来ても大きな発見や刺激を私に与えてくれます。受講生の皆さんよろしくお願いいたします。一日一生、今日も一日精進いたします。
15日の敬老の日にちなみ、総務省が14日公表した人口推計によると、65歳以上の高齢者は3619万人でした。総人口に占める割合は29.4%で過去最高を更新し、人口4千万人以上の国の中でトップです。高齢者の就業者数も930万人と21年連続で増加し、過去最多を更新しました。実に働く人の7人に1人が高齢者ということになります。元気なお年寄りの増加に加え、少子化による働き手不足も背景にあるようです。祝!敬の日
日銀静岡支店は12日に発表した9月の金融経済概況で、静岡県内の景気判断を「一部に弱めの動きがみられるが緩やかに回復している」と5ヶ月連続で据え置きました。生産や輸出の動向など個別の項目も軒並み判断を据え置きました。自動車関連で一部設備投資を動きがあるものの、米トランプ関税の影響は県内全体に及んでいないとしています。ただ、追加関税分の価格転嫁が進めば、米国内の販売動向次第でマイナスの影響が広がる可能性も指摘されています。
浜松いわた信用金庫は8日、職員のサングラス着用を許可したと発表しました。職員の健康の保持・増進を通じて業績向上に結びつける健康経営の一環です。屋外で渉外業務にあたる職員からの要望により導入され、紫外線による目の健康被害防止が目的ということです。サングラス着用は屋外業務中に限り、顧客対応時は外すことを原則とするようです。
富士レビオは年内にアルツハイマー型認知症を血液で診断する検査薬を日本で承認申請します。採血だけなので身体への負担が小さく、検査費も抑えられるのが特徴です。高齢化が進む日本でも22年時点で約443万人が認知症患者とされています。早期治療に乗り出せれば、膨れ上がる医療費の抑制にも寄与します。早期承認が待たれます!
みずほフィナンシャルグループ傘下のアセットマネジメントOneは、全国の大学から資金を集めて共同で運用する事業に算入します。100を超す大学の参加を想定し、同社がつくる投資信託に1大学あたり3~5億円を拠出してもらうようです。大学の授業料や政府の助成金は頭打ちが見込まれています。アせマネOneは共同運用に乗り出すことで、地方や小規模の私立大でも優秀な教員や最新の研究設備を増やす資金を確保できるようするもようです。
過去最高の平均気温となった今夏(6~8月)の暑さについて、気象庁は5日、異常気象分析検討会を開き、偏西風の影響による高気圧の張り出しなどを要因とする見解をまとめました。数十年に1度ぐらいの確率でしか起こらないような極端な減少だったと推定され、明らかに異常気象との認識を示しています。それにしても暑かった(まだ暑い)