他社との競合に勝つためにはどうする!?

 ライバル企業に勝つための方法として、差別化戦略がある。差別化戦略とは、競合他社にはない独自のユニークな製品・サービスによって、差別化を図る戦略のことである。この世に唯一無二のものをつくれば高い利益の獲得が期待できるが、業界トップ企業に製品やサービスを真似されると急速にシェアを奪われることになる。それ故常に差別化を図り続ける必要がある。差別化戦略を成功させるためには、ブランド力やイメージ力などその企業でしか生み出せない製品やサービスをどれだけ見つけることができるのかが重要になってくる。

 また、それらの独自の強みをどのように顧客に売り込んでいくのかも考えるべき重要なポイントである。どれだけいい技術や魅力があっても、それを売り込む方法を間違えてしまったら差別化戦略が成功したとは決していえないからだ。

 以下にさまざまな差別化戦略を挙げるので参考にしてほしい。

種類 内容
 1. 品質  食品であれば原料を国産に限定したり、原料の質を高めたりすることで、高級感があるブランドを確立することができ、高価格にもかかわらず人気が集まり利益を出すことにつながる。
 2. 技術力  従来にはない商品を開発することで、他社がつくれないものをつくり差別化を図る戦略であり、高い技術力を強みにした差別化である。
 3. サービス  例えば飲食店では、種類の豊富なメニューを販売したり、反対に希少価値の高いメニューを考案したり、コンビニでは店内環境に注意し、イートインコーナーを充実させたりするなど、さまざまなサービスで差別化を図ることができる。
 4. デザイン  人は視覚から多くの情報を得ているため、デザインの差別化は「ターゲットの感情を動かす」という点で効果的な戦略である。同じような商品であれば、デザインがいいほうを選びたくなるのが人の心理だ。
 5. コストリーダーシップ  どの競合他社よりも低コストを実現することで、競争優位を築く戦略である(あらゆる生産工程でのコスト削減を考え、他社と同じクオリティで商品やサービスを提供できるようにする)コストを抑えることで価格決定権を握るのが狙いである。

ただ、単に値下げをするという低価格戦略とは異なるので注意が必要だ。