地域イベント・コミュニティへ参加しよう!

  儲かっている会社、利益を出している会社は、社会貢献活動を積極的に行っているという法則めいたものがある。コロンブスの卵ではないが、地域貢献活動をしていたから儲かったのか、儲かったお金の余力で地域貢献活動ができるのか、と考えるところだが、これから地域ナンバーワン企業や優良企業を目指すのならその答えは前者であろう。

 地域のイベントに参加して奉仕したり、コミュニティに顔を出したりして、悩みや課題を解決しようと動く会社だからこそ仕事もお客さまもついてくる。

 よくそれを「売名行為だ」と言う人もいるのであるが、何も気にすることはない。売名行為だろうと地域の役に立っているのなら、文句を言われる筋合いはないからである。

 筆者もサラリーマン時代に、地域の企業の一員として、無料の経営セミナーや創業塾の講師を務めてきた。地域の人々が知識や情報を得て少しでもお役に立ち、元気になってくれたのなら、それで目的は達成したのも同然である。

 数字にしてみたら、一銭にもならない活動かもしれないが、このボランティア活動で同業者や異業種との情報交換ができることや、地域で活動することによって情報発信ができる。活動中に地域に住む人たちから悩みや課題を聞くことができるとともに、行動範囲や生活のリズム、ライフスタイルなどもわかってくる。

 ボランティア活動や地域イベントへの参加で知る「生の声」は、インターネット検索で得られる何倍もの貴重な情報を入手することが可能となる。

 また、社会貢献活動は、巡り巡って業界の評価へも反映する。正に業界と自社の信用となり、お客さまが向こうからやってくることにつながっていく。地域への社会貢献活動は、未来への先行投資と考えてもよい。その価値は金銭に換え難いほど貴重(=プライスレス)なものである。

 儲かる会社が社会貢献活動をしているのではない。社会貢献活動をしているから信用が高まり、お客さまがついてきて最終的に儲かるのだと思う。