職場のコミュニケーションが悪いと業績が下がる?

 スポーツの世界でもコミュニケーションが円滑にいってないと良い結果はついてこないといわれている。今年の正月に行われた箱根駅伝で青山学院大学が4連覇の偉業を達成できたのも、監督と学生、学生同士のコミュニケーションが上手くとれていたからだと筆者は推測している。では、会社でのコミュニケーションが不足してくるとどのような問題が発生するのだろうか。職場のコミュニケーションが不足することにより職場の活性度が低下し、次のような問題が発生すると考えられる。

1. 従業員の中に与えられた仕事しか行わない者が多くなる。
2. 仕事の方法がマンネリ化し改善意識が低下する。
3. 能力差が生じ特定の人に仕事が集中する。
4. 日常業務に追われ勉強しなくなる。
5. 職場全体の生産目標を達成できなくても誰も疑問に思わなくなる。


 そこで、上記のような「危ない企業」にならないために、職場のコミュニケーションを改善する際のチェックポイントを以下に挙げるので参考にしてほしい。

1. 自分の目標を明確にする(従業員は確信を持ったリーダーを信頼する)
2. 職場全員がコミュニケーションを図る場を積極的につくる(毎朝10分の朝礼など)
3. 若い従業員とのコミュニケーションを図る(職場活性化の「カギ」を握るの若手従業員)
4. 必要な情報は全員に確実に伝達する(朝礼、メール、掲示板、回覧板など)
5. 上司とのコミュニケーションを良くする(上司が何をしたいのかを正確に理解する)
6. 問題点を職場で話し合う(一人で悩まずに上司や仲間と話し合い速やかに解決する)
7. 相手に合った手段を使う(TPO「時・場所・機会」を上手に使い分ける)

 コミュニケーションが円滑になれば会社の雰囲気は格段に明るくなる。反対に雰囲気が暗い会社は業績も悪いというケースは少なくない。会社の雰囲気が明るくなり働きやすい環境になると従業員のモチベーションが上がり、その結果として業績も上がることになる。チェックした結果を踏まえ、今一度コミュニケーションの円滑化について社内で協議することも業績向上への第一歩である。