フカイを解決してカマメシを売れ!

 新型コロナウイルスの感染拡大は、我々を取り巻く経営環境にも大きな負の影響を与えている。例えば、建設業界では資材が入手困難になり作業が中断することや、飲食業界でも外出自粛の動きから外食を控える傾向が強くなるという具合だ。筆者のようなコンサル業界でも、特に人が多く集まり換気や衛生面でも特段の配慮が求められるセミナーや研修の講師などは、仕事が激減している状況にある。
 一方、このような状況下でも、負からプラスへと転じていく(あるいは舵を切っていく)業界もある。具体的には、ネット証券もその一つある。株式市場が乱高下するなか、インターネット証券で新規口座を開設する個人が急増している。また、政府のテレワーク推進により、自宅のパソコンから会社のパソコンの電源をONにし、キーボードとマウスをリモート操作し業務が行えるシステム(セキュリティ対策上、自宅端末にはデータは残らない)を提案するシステム系企業も活発にその存在感をアピールしている。今のような重苦しい雰囲気のなか、「凄い」の一語に尽きる。正に標題のとおりいずれも「フカイを解決してカマメシを売る」商売である。以下は「フカイを解決してカマメシを売れ」をわかりやすく図解したものだ。

 筆者がセミナーや研修講義のなかで受講生によく話しているビジネスを考えるうえでの「キーワード」である。どのような業界や企業にも悩みや困っていることなどが少なからずあり、それらを速やかに解決してあげて、感動(カ)、満足(マ)、メリット(メ)、信頼(シ)を提供することができればビジネスとして大いに成り立つという考え方である。
 このことを皆さんの業界・業種にあてはめて考え実践に移してみてはいかがであろう。何か経営のヒントにつながれば幸いである。