デジタル農業

今年の夏は全国的に天候不順で日照不足のようです。日本気象協会によると、8月に入り東京で連続20日以上の降水観測は40年ぶりといいます。とても気になるのが農作物への影響です。既に一部の農作物の価格が高騰しています。少なからず天候の影響を受けるのが農業ですから仕方のないことかもしれませんが、農業は日本経済にとっての成長分野であり主要産業の地域も多いのです。

とくに6次産業化は地域経済活性化のカギを握っています。近年、技術革新で注目されているのが「デジタル農業」です。これは、数十センチ間隔で地中に埋め込まれたセンサーが土の成分を分析し、コンピュータによる最適な土壌管理で農作物の成長不足を補うものであり、廃棄を減らし限られた農地でより多くの収穫を目指すものです。デジタル農業の事業安定化には、費用対効果などの課題も多いのですが、日本の農業の将来を左右する取り組みだけに大きな期待が寄せられています。