資金需要旺盛(地銀)

集めた預金の貸し出しに苦戦していた地方銀行の経営環境が変わりつつあります。預金のうち貸出金に回った比率を示す預貸率は全国地方銀行協会加盟の地銀で77.8%と3年半ぶりの高水準で、第2地銀は22年半ぶりに80%を超えました。新型コロナウイルス禍からの経済再開に伴う資金需要が地方でも活発化してきました。ただ、預貸率の上昇は銀行にとって本来プラス要因ですが、一方で貸出金を増やす余地(原資)が狭まっていることへの懸念もあります。キーポイントは預金集めで、各行では預金金利を上げる動きが拡大しています。